
- ——
- 経歴を聞いてもよろしいですか?
- 田中
- 体育の短期大学に通っていて、在学中からフィットネスクラブでアルバイトをしていました。卒業後は3年間フィットネスクラブで仕事をしていて、その後独立しました。
- ——
- なるほど。もともと川合代表との出会いは『ストレッチ屋さん』ではないのですね。
- 田中
- 最初は研修機関で出逢いましたが、それが大きかったですね。もともと僕がパーソナルトレーナーをやりたいなという希望を漠然と持っていたのですが、実際はどうしたらいいかわからなくて前に進めなかったときに川合さんと出会いました。そのときに、自分の夢を話したら、1ヶ月〜2ヶ月後くらいに向こうから電話があって「一緒にやりませんか」って。
- ——
- それはいつくらいですか?
- 田中
- 2008年の1月くらいだと思います。『ストレッチ屋さん』が始まる1年半くらい前ですね。
- ——
- その期間は川合さんからパートナーストレッチを教わっていましたか?
- 田中
- 僕の場合は頻繁に川合さんと一緒に行動はしていました。そのときに見て、覚えて、やって…という感じでしたね。
- ——
- ちなみにそのときはどうやって生計を立てていたんですか?
- 田中
- その期間は、全く関係ないアルバイトをしていました。ガテン系の派遣会社に登録して、自分の体を鍛えるために、体を動かす仕事を選んでやっていましたね。そのポイントポイントで川合さんに呼ばれて一緒にやっていました。
- ——
- 最初に『ストレッチ屋さん』の話を聞いたときどう思いましたか?
- 田中
- 「いいな」とか「悪いな」とかいうことは全然なくて、「川合さんがやるのならやりますよ」という、ただそれだけなんです、僕は。
- ——
- 信頼関係があったんですね。
- 田中
- 信頼関係がありましたし『ストレッチ屋さん』に魅力を感じたというより「オーナー川合利幸』に魅力を感じているから一緒にやります」と。
- ——
- パートナーストレッチという分野に絞ると聞いて何か考えはありましたか。
- 田中
- 別にないですね。「いいんじゃないかな」と思いました。
- ——
- あんまり何も考えてないですね(笑)。
- 田中
- はい、僕はあまり考えてないですよ、本当に。僕はただ川合利幸さんという人のサポーターでありたいと、ただそれでしかないんですよ。だからあの人がやるなら「やります」って言うし、無理だったら「無理です」って言うし、そのくらいの関係が築けていると思っています。
- ——
- すごい信頼関係ですね。
- 田中
- ストレッチは川合さんが「ずっとお客さんのところを回っていって、いいってすごく言われているから、それをやって当然」っていう感じだったので「いや、やるんだったらこういうのがいいよ」とかいう意見は自分にはなかったです。
- ——
- 田中さんの経歴の話に戻ります。
川合さんと出会うまでは何ができたんですか? ストレッチもマッサージがすでにできましたか? - 田中
- 僕はトレーニングしかできなかったです。ストレッチとマッサージは全く素人でした。
- ——
- では人の身体に触ることはほとんどなかったわけですね?
- 田中
- ないです、ないです。ベンチトレーニングの補助だったりとか、運動力学じゃないですけど、トレーニング学、痩せるためにはどうしたらいいかっていう、そういう指導はできましたけど。
- ——
- いわゆるスポーツジムのインストラクターですね。スポーツジムのインストラクターに比べて難しい点は何ですか。
- 田中
- やっぱり、いかにストレッチのよさを伝えるか。僕の場合は会話ですよね。僕は本当に会話がうまくいかなくって…。トレーニングやその類いのことはできる。でもお客さんが本当は何を求めているのか、お客さんにどういうものを提供したらいいのか全然わからなくて、自分の考えを(一方的に)言ってばかりでした。
- ——
- 自分の知識を語ることはできたけど、お客さんが何を求めているかを会話の中で引き出したり、聞くというのがむずかしかった、と。技術自体にはそれなりに自信を持ってといましたか?
- 田中
- 覚えればできるなというのはありましたね。
- ——
- なるほど。『ストレッチ屋さん』ではお客さんとの対話で何を求めているか引き出していくのが重要だということだとおっしゃっているわけですね。
- 田中
- そうですね。やっぱり技術じゃなくて、どれだけそのお客さんにフォーカスしてやるかっていうのが本当に重要だと思っています。
- ——
- 田中さんの場合、スクールという形式ではありませんが、個人で川合さんから指導を受けたという立場から、例えば似たような性格、似たようなキャリアの人が受けるときに、ここだけは気をつけた方がいいとか、大事だよってことはありますか。
- 田中
- 「自分の考えを押し通さない」。なぜならやっぱり人と関わるので、自分の考えを提供してもその人には伝わらない。お客さんの求めているものを素直にこちらが提供してあげるというのを意識していったほうがいいと思います。
- ——
- なるほど川合さんから学んだことで、普段の施術で、常に心がけていることはなんですか。
- 田中
- 常に心がけていることは、そのお客さんに興味を持つ。
- ——
- それはなぜ大事なんですか。
- 田中
- やっぱりマンツーマンなので「このお客さんはどういう人なんだろう」って、まずそういうところから人間関係を築かなければ、いくら技術を提供しようとしても、宝の持ち腐れになる。だから人との関係が深まれば、その人の求めているものを提供できるだろうし、まずそこにアクセスしなければ、どんなに高レベルな知識を持っていても、伝えるきっかけがない。
- ——
- なるほど。
- 田中
- それならマンツーマンじゃなくて、どこかのセミナーや講演なんかで発表すればいいんですよ。それで知識だけならみんなに伝わるから。だけどパートナーストレッチは1対1の対話が基盤だから、そういう場で言ってもその人には伝わらない。
- ——
- ではこの仕事をここでやっていてよかったというのはどんな体験ですか?
- 田中
- 自分が成長できていることを体験できるのが一番いいですね。
- ——
- どんなときに体験できるんですか。
- 田中
- 僕はもともと「会社を持ちたい」とか「こういうお店を持ちたい」とかいう夢があります。だからその夢を実現するための訓練の場だと思っています。今までもはたらかないところがあればオーナーも率直に言ってくるし周りも言ってくるから、自分が成長できるっていうのがここにいてよかったなというところですね。
- ——
- 具体的に、言われてグサっときたけど、「確かにそうだよな」って思ったことは何かありますか。
- 田中
- えーと、「自分のことを話しすぎ」。
施術中でもそうですけど、「自分のことばっかり話しすぎだよな」って。「そんなわけないっすよ」って感じだったんですけど、考えてみたら自分のことしか話してなくて、お客さんのこと聞いてないなっていうのが多々ありますね。 - ——
- なるほど。それが大事だと。
似たようなバックグラウンドで学んできた人たちに向けて、ここで働くとしたら心がけた方がいいと思うことは何ですか? - 田中
- 「自分が今まで持ってきた知識とか考えは何も通用しないんだ」っていうところからやったほうがいいと思うし、自分がこの先にどういうふうにやってきたいかっていうのを創り出すいいきっかけだと思う。
- ——
- そんな中で、あえてご自身が『ストレッチ屋さん』を通して実現したいことってどんなことなんですか。
- 田中
- それはもちろんストレッチのよさを世の中に広めていくっていうのがあるし、ストレッチ屋さんを通して人の身体にフォーカスしたジャンルをコラボレーションしていくのがいいなって。例えば女性なら、ストレッチをしながら自分の内面と身体をメンテナンスしながら、エステを一緒にやって身体を変化させるとか。女性の場合はストレッチで身体をまずリフレッシュして、その後ネイルやったり、フェイシャル、ヘアとかいうのもあるだろうし。男性の場合だったら運動する前に身体を一旦リセットさせるとか。大事なときとか。そういうのを通していろんなジャンルの企業の人たちとコラボレーションできたらしたいなと思っています。
- ——
- ではストレートに聞いちゃいますけど、そんな事業アイデアを盛り込んで、ストレッチ屋さんの2号店、3号店の店長をやってみたい気持ちはありますか。
- 田中
- もちろん店長をやってみたいというのもありますし、自分にとっては大きな賭け事なんですけど、自分にとってそれが今どう起きているかっていうと「まだ怖い」ですね。いつ達成するか、そこはまだ自分は創り出していないんですけど。どっちにしろ後に自分がやるっていうのは大きな展開なんだろうなって。
- ——
- 現在25歳でしたっけ? 30歳には達成していたいですか?
- 田中
- そうですね。もちろんそれは当然。
- ——
- 川合さんが店を出した歳よりも早くできたら、恩返しですよね。
- 田中
- はい。まだここでまだ学ぶものがたくさんあるので、それらを本当に身につける必要があるなというのがあります。何もない状態でいっちゃうより、しっかりここで訓練されて送り出されたほうが、自分にとっても一番いい。30までには自分のお店を出して…。5年以内ですね。
- ——
- では5年以内にと思って応援していますね。本日はありがとうございました。
- 田中
- ありがとうございました。
聞き手:桑畑タケル[Jump Start 株式会社]




